評価がいい割には日本語タイトルがぱっとしないで損をしてそうな映画。
前々から少しだけ気になってはいたけど、やっと観たのはそのためです(笑)
勝手に代わりのタイトルをつけるすると「終わらない罰」とかかな?
もうすでにどこかで使われてそうw
画像イメージも二人の男性が狭い部屋で天井を見上げているという、いまいちどういう話なのかイメージつきにくくて、手に取るのに迷いがでてしまいますよね。
狭い部屋は閉鎖的なのでsawとかみたいに閉じ込められたり、痛々しい目にあうのかと勝手に想像していました。
作品情報
2014年に公開されたカナダのサスペンス映画。
原題
Cruel and Unusual
監督・脚本
Merlin Dervisevic(デビュー作)
キャスト
デイビッド・リッチモンド=ペック(エドガー)
Bernadette Saquibal(メイロン)
ミシェル・ハリソン(ドリス)
マイケル・エクランド(ジュリアン)
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あらすじ
妻殺害の現場が永遠に再現され続ける奇妙な建物に閉じ込められた男の運命を描いたSFサスペンス。自宅のバスルームで妻に心臓マッサージを施す中年男性エドガー。しかし妻が息を吹き返すことはなく、その傍らでエドガーも意識を失う。次の瞬間、エドガーはなぜか車の運転席におり、助手席には死んだはずの妻がいた。戸惑いながらも妻と自宅に戻り食事を摂るエドガーだったが、自室のドアを開けると見知らぬ建物に迷い込んでしまう。そこでは殺人を犯した人々のグループセッションが行われており、エドガーはテレビに映った老女から、身に覚えのない妻殺しの罪を追求される。
映画.com https://eiga.com/movie/93481/
感想
結論から言うと大いに楽しめました!
何度も何度も妻を殺してしまう一日を繰り返し見せられる地獄にいる主人公が、
妻の苦しみを止めるために過去を変えようと奮闘します。
妻や息子は弱さや不満をそれぞれ抱えていて、主人公はそれをちゃんと理解しようとはせず、自分のコンプレックスを通した目からしか決めつけることしかしない。
妻への愛情はあるんだけど、誰かに取られるかもしれない、浮気しているかもしれない、息子は自分を馬鹿にしているという思い込みに苛まれている。
それが周りにも伝わって、嫉妬と束縛の強い気持ち悪い男になってしまっている。
あげく妻の連れ子の息子には反発され、邪魔だと感じ遠くに追いやろうとしている。
自分のことしか考えていなく、とてもまともな大人とは言えない。
しかし脱獄して妻や息子の立場から自分を見たとき、はじめて自分がやばい人間だと気づく。
今までどんなに妻や息子を傷つけてきたのかも。
かなり痛い主人公ですが、何度も自分に殺される妻の苦しみを止めたいと行動するところは愛を感じました。
結果自殺して妻と息子の生活を守ったのは感動的ですね。
子どもの前で自殺した女の代わりに自殺することで、女が自殺しなくて済んだのもよかったです。
ただなんであの女の人は自殺したんだろうと疑問に思います。
かわいい幼い娘二人を残して。
アル中だったとして説得力にかけるな~とは思います。
「死んだ先はただの暗闇じゃない」
というセリフは個人的には響きました。
死にたいと思う時って、このつらい気持ちを消したい、楽になりたいって思うんですよね。
きっと死ねば何にもない無で、つらいことも悲しいこともないんだって勝手に信じて。
最悪な一日を何度も何度も繰り返す地獄があるかもしれないなら、
生きてる方がマシかなって思った。
たびたび死にたくなる私にはいい教訓の映画でしたw
感謝。
最後に
この手の不思議なサスペンス映画でおもしろいものは久しぶりでした。
おもしろい映画に出会うともっともっと映画が見たくなりますね。
しばらく映画をあまり見ない生活を送っていたので、これからはもっと見ていきたいですね。
満足度☆☆☆☆☆ 5/5