【実体験】20代から漫画家を目指すのはやめておけ

生き方・考え方

20代を棒に振ったからこそわかる。
もしあなたが20代から「よし、漫画家を目指すぞ!」と思ってしまったとしたら、覚悟して読んでほしい。
もし、漫画家をめざして30代になってもまだなれていない・・・。
そうなってしまった時、どんな現実が待ち受けているのか。
そんなリスクを冒してまでやるべきことなのか、今一度かんがえてほしい。

ほんとに向いてる人は二十歳前にすでに結果を出しているから

学生兼マンガ家。
かっこいいですよね。
私も高校時代、そんなマンガ家にあこがれました。
しかし若くしてマンガ家になる人たちはほぼ幼いころから漫画を描くことが大好きで、私たちがゲームや動画を観たりしてダラダラしている時間をマンガ制作にあてています。
おそらく彼らにとって「マンガを描く=娯楽」なのでしょう。
その域まで達するにはおそらく何年も何年も描き続ける必要があります。
それが20代からでは難しいのです。
理由はその域に達した人達が次々とデビューしていくからです。
しかも自分と同年代、はたまた自分よりも若い人たちが。
自分も彼らのように早くデビューしなきゃと焦ることになります。
しかし経験値ゼロの人が何年も経験のある人といきなり肩を並べるのは無理です。
そして「自分には才能がないかもしれない」と思い、自滅します。
すべてをかけて全力でのぞめば彼らと同じ舞台に立てるなんて、熱い少年漫画のような思い違いしないよう気をつけてください。

マンガを描くの、ほんとに好き?

読むのは一瞬、描くのは何十~何百時間。
マンガを描いたことのある人ならわかると思いますが、描くのはすごく時間がかかります。
ストーリーを考える、下書き、ペン入れ、ベタ、トーン、修正などやることが山積みです。
今はデジタルで描けるようになり、だいぶ効率化されていると思いますが、それでも一作完成させられた人がどれほどいるでしょうか。
描き始めて数日後、漫画を描くのはワクワクして楽しいことだらけと思っていたのが間違いだったと気づきます。

「若さ」という最大の武器をドブに捨てることになるから

20代。
働き始めて今まで知らなかった世の中のルールを学び、同時にスキルを身に着けていく時期です。
初めてのことも多く、自分の未熟さを知り、つらいこともあるでしょう。
しかしここで身についた社交術と仕事のスキルは後の人生で大いに役立ってくれることでしょう。
しかし、ここでその機会を捨て、マンガ家を目指すなんてことをすれば9.9割の人が将来後悔するでしょう。
なぜならほとんどの人が漫画の仕事を得られず、やっぱり漫画家はあきらめて別の仕事をしようと思った時には自分の能力を何もアピールできないからです。

「履歴書の空白期間はマンガ家を目指して漫画をかいていました。」

自分では人生をかけた大仕事でも他人から見ればプロじゃなければただのお遊びです。
アルバイトの面接でウソ偽りなく話したら、面接官に「まじか・・・。」と言われ、どんびきされ、落とされた私が言うんですから間違いないです(笑)

20代定職なしからの30代の就職はハード

業界にもよるかもしれませんが、20代定職なしからの30代の就職はハードです。
私は人生の多くの時間をマンガに捧げるよりも、自由な時間を多く持てる人生の方がいいなと思いました。
マンガ家をあきらめ、好きな場所で仕事ができる、そんな生き方ができそうなエンジニアという職業を目指しました。
プログラミングスクールでプログラミングを学び、就職活動を開始しました。
200社以上申し込んでもほとんど撃沈でした。
多くの会社が経験者を求めているのです。
20代はまだ未熟でもポテンシャルがあるとみられます。
経験のない30代にはなにがあるんでしょうか?
人生100年時代、30代なんて若いし今からエンジニアになれば10年後にはいっぱしのエンジニアになれる・・・
私もそう思います。
しかし現実は甘くありません。
「30代で未経験?
もう手遅れでしょ。」
と思う人が多いと就活をしていて思い知らされます。

何歳からでも漫画家にはなれるから

「マンガ家は若いうちにしかなれない。」

「二十歳前にプロになれないなら才能がない。」

はい、これ全部ウソです。
確かに週刊誌の漫画家は体力がある若い人の方が無理がきくので好まれるかもしれません。
しかし今はWeb上で様々なマンガが配信されています。
これからはコストがかからず、手軽で場所もとらない配信の形態が主流になっていくでしょう。
しかもプロじゃなくても自分の描いたマンガをWeb上で発表することができるのです。
そこで人気が出てプロになった漫画家もたくさんいます。
もしかしたら現在はそちらの方が主流かもしれません。
それに今はアラサーになってデビューする人も多いです。
私が最近はまった漫画の作者もアラサーでデビューした方が多くいます。
例えば、「ケダモノたちの時間」「生者の行進」ですね。
どちらもおもしろくて私にしては珍しく課金して最新話まで読んでしまいました。
どちらも妙な中毒性があり、おすすめです。

まとめ

マンガ家になるために20代を全振りすることだけはおすすめしません。
やるなら本業でキャリアを固めつつ、空いた時間で漫画を描いてプロを目指した方がいいと思います。
夢に全力で取り組むのはすばらしいことだと思いますが、かなりのリスクがつくことも忘れないでほしいです。

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